『小さな満足が集まる季節。健やかに梅雨を迎える準備を』
小満(しょうまん)
5月21日〜6月4日ころ。
「陽気さが増し、万物が次第に満ち始める頃」という意味が込められた二十四節気です。 柔らかな日差しが心地よく、草木は青々と生い茂り、田植えを終えたばかりの稲も、すくすくと育ち始めます。 まさに、自然のエネルギーが満ち溢れる季節ですね。
この時期、麦の穂は膨らみ、蚕は桑を食んで成長し、小さな命が確かに実を結んでいく様子を目にすることができます。 「小さな満足」が、日々の暮らしの中にたくさん見つけられる。 そんな素敵な季節が「小満」なのです。
小満の時期に知っておきたいこと
小満は、初夏から梅雨へと向かう、季節の変わり目でもあります。 この時期を健やかに過ごすために、暮らしに役立つヒントをいくつかご紹介します。
1. 旬の味覚を慈しむ この時期は、新玉ねぎ、そら豆、アスパラガス、そして初ガツオなど、みずみずしい旬の食材が豊富に出回ります。 特に、新玉ねぎは血液サラサラ効果が期待でき、疲労回復にも良いとされています。 旬の食材は、その季節に必要な栄養をたっぷり含んでいます。積極的に食卓に取り入れて、体の内側からエネルギーを満たしましょう。 シンプルな調理法で、素材そのものの味を楽しむのがおすすめです。
2. 汗ばむ陽気への対策を 日中は汗ばむほどの陽気になる日も増えてきます。 とはいえ、朝晩はまだ肌寒く感じることも。 薄手の羽織ものを用意したり、通気性の良い衣服を選ぶなど、体温調節しやすい服装を心がけましょう。 また、適度な水分補給も忘れずに。喉が渇く前にこまめに摂るのがポイントです。
3. 梅雨に向けての準備 小満の終わり頃には、いよいよ梅雨入りが近づいてきます。 今のうちに、カビ対策や湿気対策を始めておくと、梅雨時も快適に過ごせます。 換気をこまめに行ったり、除湿剤を活用したりするのも良いでしょう。 また、雨の日も楽しめるような、お気に入りの傘やレインブーツを用意するのも、気分が上がる工夫になりますね。
小さな「満ちる」を見つけよう
忙しい日々の中で、つい見過ごしてしまいがちな季節の移ろい。 「小満」という言葉が教えてくれるように、足元に咲く草花や、食卓に並ぶ旬の恵み、そして変わりゆく空の様子など、 身近なところに「小さな満足」を見つけてみませんか?
そうすることで、きっと日々の暮らしがより豊かに、そして心穏やかなものになるはずです。 次の季節への準備をしながら、この「小満」という季節を、どうぞ健やかにお過ごしください。

芍薬。白と淡いピンクが可愛い。














薔薇の小径を歩いていると、風も香りますね。
気がつけば、少し夏の気配。
水分補給をどうぞ、お忘れなく👒