『立夏のころに咲く花と、小さな訪問者たち|ヒトツバタゴ・アネモネ・蝶・鳥の記録』
立夏(りっか)
文字通り「夏が立つ」と書くように、この日から暦の上では夏が始まります。 新緑がまぶしく目に映え、日差しもぐんと力強くなって、日中の気温は汗ばむほどに。 朝顔のつるが伸び始めたり、蛙の鳴き声が聞こえ始めたりと、身の回りの景色や音にも、夏の訪れを感じるようになる頃です。
冬の寒さに耐え、春に芽吹いた草木が、この時期にぐっとその生命力を増していく。 私たち人間も、自然の移ろいとともに心身が変化していくのを感じられるでしょう。 活気に満ちた「立夏」の季節を、心地よく過ごすためのヒントを考えてみましょう。
立夏の時期に知っておきたいこと
夏への準備を始める「立夏」の時期は、活動的になる一方で、体調を崩しやすいこともあります。 この時期を健やかに乗り切るためのポイントをいくつかご紹介します。
1. 夏の体づくりを意識した食生活 気温の上昇とともに、体は汗をかいて体温を調節し始めます。 この時期は、旬を迎えるきゅうりやトマト、ナスなどの夏野菜を積極的に摂りましょう。 これらの野菜には、体の熱を冷まし、水分補給を助ける働きがあります。 また、梅干しや酢の物など、酸味のあるものを食卓に取り入れると、食欲増進や疲労回復にもつながりますよ。
2. 汗ばむ日でも快適に過ごす工夫 日中の日差しが強くなるにつれて、汗をかく機会も増えてきます。 吸湿性や速乾性に優れた素材の衣類を選んだり、こまめに着替えるなどして、肌を清潔に保つことが大切です。 また、日差しが強い時間帯の外出には、帽子や日傘を活用して紫外線対策も忘れずに行いましょう。
3. 適度な運動で巡りの良い体に 新緑が美しいこの時期は、ウォーキングやサイクリングなど、屋外での運動が特に気持ち良いものです。 体を動かすことで血行が促進され、新陳代謝も活発になります。 ただし、無理は禁物。心地よいと感じる程度の運動を心がけ、水分補給もしっかり行いましょう。
自然の活力を取り入れよう
「立夏」は、まさに生命力に満ち溢れた季節です。 この時期にしか味わえない新緑の美しさや、旬の恵みを五感で感じてみませんか? 公園を散歩したり、ベランダでハーブを育ててみたり、夏の計画を立ててみたりするのも良いでしょう。
自然の大きなエネルギーを心身に取り入れながら、本格的な夏へ向けて、心穏やかに、そして活動的に過ごしましょう。 この「立夏」という季節を、どうぞ健やかにお楽しみください。

ナンジャモンジャの木。(ヒトツバタゴ:モクセイ科ヒトツバタゴ属)

ヒトツバタゴの学名のChionanthus(チオナンサス)は、ギリシャ語の「chion(雪)+anthos(花)」が語源で、白い花のかたまりを雪にたとえたそうです。立夏の雪。

アネモネとワスレナグサ。

シラン。紫蘭。

アイスバーグ。柔らかな白色の薔薇。

ソフィーズパーペチュアルという薔薇。

つぼみまでも可愛い。

レモンの花にてんとう虫?

ワスレナグサにアオスジアゲハが。

ナミアゲハも遊びにきた。

シジュウカラが巣箱に!
自然観察に心躍る時季です🌿