穀雨(こくう)
4月20日〜5月4日ころ。
この時期は、その名の通り「穀物を潤す雨」が降る頃とされています。 春のやわらかな雨が降り注ぎ、大地を潤し、植物の生長を促します。 冬の間に眠っていた種が、この雨の恵みによって芽吹き、すくすくと育っていく姿は、私たちに生命の力強さを感じさせてくれますね。
しとしとと降る雨が、木々の新芽をいっそう鮮やかに見せ、草花は生き生きと輝きを増します。 田畑では、この雨を待ちわびていたかのように、作物の準備が本格化する頃です。 自然が静かに、しかし確実に生命を育んでいる「穀雨」の季節を、心穏やかに過ごすヒントを考えてみましょう。
穀雨の時期に知っておきたいこと
春の後半にあたる「穀雨」は、日中の気温が上がり始め、過ごしやすくなる一方で、季節の変わり目特有の体調の変化を感じやすい時期でもあります。 この時期を心地よく乗り切るためのポイントをいくつかご紹介します。
1. 春のデトックスを意識した食生活
冬の間に溜め込んだ老廃物を排出し、体の巡りを良くするのに適した時期です。 春キャベツ、たけのこ、菜の花など、この時期に旬を迎える苦味のある山菜や葉物野菜を積極的に取り入れましょう。 これらはデトックス効果が期待でき、体のバランスを整える手助けをしてくれます。 和食を中心に、素材の味を活かしたシンプルな調理法がおすすめです。
2. 寒暖差に負けない体づくり
日によっては汗ばむ陽気になったかと思えば、急に肌寒くなるなど、寒暖差が大きいのもこの時期の特徴です。 体調を崩さないよう、重ね着で調整しやすい服装を心がけましょう。 また、湯船にゆっくり浸かることで、体を温め、リラックス効果を高めるのも良い方法です。 質の良い睡眠をとることも、免疫力を高める上で非常に重要です。
3. 雨の日も楽しむ工夫
「穀雨」という名の通り、雨が降る日も多くなります。 雨音に耳を傾けながら、読書をしたり、温かいお茶を淹れてゆっくり過ごしたりするのも、この季節ならではの楽しみ方です。 お気に入りのレイングッズを用意して、雨の日のお出かけをしてみるのも気分転換になるかもしれませんね。
大地の恵みを感じる時間
「穀雨」は、大地が豊かな恵みをもたらしてくれる準備をする季節です。 降り注ぐ雨が、やがて来る収穫へと繋がることを教えてくれます。 身近な自然の変化に目を向けたり、旬の食材を味わったりすることで、この時期にしか感じられない「豊かさ」を見つけられるはずです。
この「穀雨」という季節を、心身ともに健やかに、そして穏やかにお過ごしください。
ーーある森の奥から、季節のレポートが届きました。
鳥たちの様子です。

メジロとソウシチョウ。温泉のような距離感で水浴び。

オオルリの雌。立ち姿が綺麗。

オオルリの雄。つややかな青。

ヤブサメ。枝に止まった姿は珍しい!

センダイムシクイ。希望のまなざし(?)

サンショウクイ。いつもスリムですね。

ソウシチョウ。美しい配色。ちょこんとした目。

ソウシチョウの水浴び。水滴の舞。

ソウシチョウの羽根の美しさ。サービスショット。
春のおわり、初夏のはじまり🌿