コラム:夏至のころ

コラム

『太陽の恵みを受け止め、心身を整える季節の始まり』

夏至(げし)

6月21日〜7月6日ころ。 一年で最も昼が長く、太陽の力が最も満ちる頃とされる二十四節気です。梅雨のさなかではありますが、この時期は自然のエネルギーが最高潮に達し、草木は一層その生命力を輝かせます。力強い日差しが降り注ぎ、私たちの心も体も、その恵みをいっぱいに受け止める準備を始める季節です。

この時期、多くの地域で田植えが終わり、稲が青々と成長する姿は、まさに生命の躍動を感じさせます。また、夏野菜が旬を迎え、自然の恵みを存分に味わえる喜びもこの季節ならでは。一年で最も太陽の恩恵を感じられる「夏至」は、心身を整え、来る盛夏への活力を養う大切な時期なのです。

夏至の時期に知っておきたいこと

夏至は、本格的な夏の到来を告げる一方で、梅雨の湿気と暑さも本格化する季節の変わり目です。この時期を健やかに過ごすために、暮らしに役立つヒントをいくつかご紹介します。

  1. 旬の味覚で体の中から潤いを この時期は、なす、きゅうり、トマト、ピーマンなどの夏野菜が旬を迎えます。これらの野菜は、体の熱を冷まし、水分補給にも役立つとされています。特に、きゅうりやトマトは体を冷やす効果が高く、夏バテ予防にもおすすめです。また、疲労回復に良いとされるうなぎなども夏至の頃に食される習慣があります。旬の食材を積極的に取り入れて、体の内側から夏の暑さに負けない体づくりを心がけましょう。さっぱりとした調理法で、素材の持ち味を活かすのがポイントです。
  2. 湿気と暑さへの対策を万全に 梅雨の時期と重なる夏至は、湿度が高く、蒸し暑さを感じやすい季節です。熱中症予防のためにも、こまめな水分補給は欠かせません。喉の渇きを感じる前に、意識して水分を摂りましょう。また、室内では除湿器やエアコンを活用して、適度な湿度と温度を保つことが大切です。外出時は、帽子をかぶったり日傘を差したりして、直射日光を避ける工夫も忘れずに。
  3. 心身を労わる過ごし方を 日照時間が長い夏至の頃は、ついつい活動的になりがちですが、疲労をため込まないよう、質の良い睡眠を心がけることも重要です。シャワーだけでなく、ゆっくり湯船に浸かって体を温め、リラックスする時間を作るのも良いでしょう。また、激しい運動よりも、ウォーキングやストレッチなど、ゆったりとした運動を取り入れることで、心身のバランスを整えることができます。

太陽の恵みを享受し、豊かな夏を迎えよう

一年で最も太陽の恩恵を受けられる「夏至」。そのエネルギーを心身に取り入れ、来る本格的な夏に向けて心穏やかに準備を進める良い機会です。

自然の恵みに感謝し、旬の食材を味わい、快適な環境で過ごすこと。そうすることで、日々の暮らしがより充実し、心身ともに健やかな状態を保つことができるはずです。この「夏至」という季節を、どうぞ心豊かにお過ごしください。


写真はシジュウカラの雛です。
巣立ったばかりでフワフワとした毛が可愛いですね。

夏の訪れとともに、生命の息吹を強く感じます。

シジュウカラの雛も、きっと元気に大きく育って、大空へ羽ばたいてくれることでしょう☺️